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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

隠狸 野村萬斎(野村万作抄15)

和泉流 水戸芸術館 2007.04.14
 シテ 野村萬斎、アド 高野和憲


四月の宝生会月並能鑑賞記を終えて、今日からは水戸芸術館で観た野村万作抄の鑑賞記です。
いやあ、萬斎さんのシテを、しかも本格的な狂言で観るのは久しぶりの感じがします。別に避けているわけではないのですが、萬斎さん出演の会はチケットが取りにくいという問題もあり、ついつい間遠に・・・


それはさておき、この隠狸、和泉流のみの曲で大藏にはありませんが、なかなかの曲であります。シテの太郎冠者とアドの主人二人きりの掛け合いの面白さということで、ある意味、狂言らしい狂言と言っても良いかと思います。


まずはアドの主が登場し出し置きの形で登場していた太郎冠者を呼び出します。
萬斎さんの太郎冠者、呼ばれた時にパッと表情を動かして、それから立ち上がって返事をしていくわけですが、このあたりの表情の処理は、他の演者ではあまりお目にかからない感じがしています。
これがなかなかに面白い、わかりやすい雰囲気を醸し出すもとになっているような気がします。


さて主人は太郎冠者が狸を釣ると聞いたが本当かと尋ねます。太郎冠者は釣ったことがないと答えますが、主は太郎冠者の狸をあてにして、狸汁を振る舞おうと案内を出してしまったので市へ行って買って来いと命じて笛座前に下がります。


実は太郎冠者、狸釣りをするわけで、昨夜も狸を釣っています。これを主には隠しているのですが、この隠した狸を巡るやり取りがこの曲の面白さ。
ともかくも太郎冠者は昨夜釣った狸を売りに市へ出掛けると行って中入りになります。


代わって、笛座前に下がって座していた主が立ち上がり、常座で、実は太郎冠者は隠しているが酒を飲ませるとありのままを話す、と述べて市へ様子を見に出掛け、太郎冠者を待つと言って舞台を一回りし、再び笛座前に座って太郎冠者の登場を待ちます。
このつづきはまた明日に

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