FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六人僧のつづき

旅に出た三人ですが、後世を願う気持ちは同じと、様々に話ながら道を進みます。
途中、話の中から「仮にも怒る心など持たぬがようござる」とシテが言いだし、とは言え三人とも凡夫のことなれば、怒らないようにしようといっても怒ってしまうこともあるだろうから「腹を立てまいという誓いをたてよう」ということになります。


三人それぞれに、どんなことがあっても腹を立てない。腹を立てたら口が閉じついておしになってしまう・・・とか、盲目になってしまう、あるいは腰が抜けて歩けなくなってしまうなどとの誓いを立てます。
このあたりの表現は、例の差別的表現とかなんとかいう話になりそうですが、古典のことですから、ここはご理解いただきたいところ。


さて誓いを立てたり、話をしたり、道中を進んできますが、道の途中で疲れたから一休みということになり、三人してふと横になります。
シテは身を横たえると直ぐに眠ってしまいますが、アドの二人は横になったら体が休んで逆に頭がさえて寝付けません。


二人して起き出し、シテの様子を見るとすっかり寝入っています。
起こそうとしても目を覚ます気配がありません。


ここで悪戯っ気を出した男が、シテが寝ている間に髪を下ろしてしまおうと言い出します。
もう一人は、気が進まぬなどと抵抗しますが、結局は二人してシテの髪を下ろして法体にしてしまい、寝たふりをしてシテの寝覚めを待つ形。
やがてシテが寝覚めて二人を起こすと、二人は起き出して初めて気付いた風に「その風体はどうしたのだ」とシテに問います。


髪を下ろした形は白い頭巾をかぶって表しますが、気付いたシテは二人の仕業だろうと詰め寄ります。しかし二人は「腹を立てない誓いをしたろう」と言い、シテは言葉を返せなくなってしまいます。
シテは一度、故郷へ立ち帰ると言い、二人はそのまま高野山へ向かうと言い、それぞれ別れて進むことにして、二人が中入り。
シテは二人が退場すると、必ずや仕返しをしてやろうと言って故郷へ向かうことにします。
狂言としては、なかなか複雑な場面構成の曲。いささか長いので、このつづきは明日にもう一日つづきます。

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/427-0963dd0a

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-07 | »
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。