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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六人僧さらにつづき

シテは舞台を回って橋掛りに向かい、アドの男の女房を呼び出します。
たまたまもう一人の男の女房も来ていたという次第で、二人の女が登場してきますが、これに対してシテは「高野山へ向かう道の途中で川に落ちて二人が亡くなってしまった」そのために法体になって帰ってきたと嘘を言います。


驚いた女達は、自分たちは生きている甲斐がないので二人ともに死ぬと言い出しますが、シテは男達のあとを弔うため尼になるべきだとそそのかして、女達に髪を下ろさせてしまい、その下ろした鬢の毛を高野山に納めてくると再び旅立つことにします。
月崎さんと竹山さんの女房振りは、なかなか板に付いていて違和感がありません。


ここで女二人は中入り。
シテは舞台を回って高野山へ向かう風。すると今度はアドの男達が登場してきます。
出会った男達に、シテは「故郷へ戻ってみると、男三人が連れだって仏詣に行くと言って出掛けたものの、実は他所の女を連れて遊びに出掛けたという噂が広がり、これを信じた女房達は嫉妬のために死んでしまった」と嘘を言います。


男達は初めは信じませんが、シテが女達から預かってきた鬢の毛を示し、これが遺体から切り取ってきた証拠と見せると、すっかり欺されて悲嘆にくれ、シテのそそのかすままに出家することにして髪を下ろしてしまいます。


さてこの三人が故郷に帰ってくると、女房二人が尼の姿となって再登場して来て、三人と出会います。
真相に気付いた男達が怒ってシテの両手を取り、どうしてくれようかと息巻くと、シテの男の女房が尼の姿で登場してきて「騒ぎを聞きつけて自分も出家することにした。これもなにかの縁」と言います。
万之介さんの女房ですが、これが渋い。なんだか枯れそうな雰囲気の尼振りで、妙に納得感がありました。


この女房の言を受けて、こうして六人が出家の形になったのも仏の導きと、男達は諸国へ出家の旅に出、女達は在所で仏道に仕えることにして、謡い舞いで終曲になります。
狂言には珍しいストーリー性のある話ですが、なかなか楽しく拝見しました。
(45分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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