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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

蟻通 朝倉俊樹(五雲会)

宝生流 宝生能楽堂 2007.5.19
 シテ 朝倉俊樹 ワキ 工藤和哉
   大鼓 亀井広忠、小鼓 幸信吾
   太鼓 小寺佐七、笛 槻宅聡


本日からは5月の宝生流五雲会の鑑賞記です。


狂言は別として、能で舞台に傘を持って出るというのは、この蟻通と、邯鄲の小書が付いた時くらいではないでしょうか。そう言う意味でもちょっと珍しい曲。
そのせいか、様々な能楽関係の本でも、蟻通の写真というとまず間違いなく傘をさしたシテの写真が使われていますね。


当日いただいたパンフレットの藤城継夫さんの解説には「本脇能物」とありましたが、観世など他流では四番目物として扱うのが普通に思います。
確かに当日は一曲目が蟻通で、その後に俊成忠度が出ましたから脇能の扱いなんですね。


さて曲の方は、まず次第の囃子でワキとワキツレの一行が登場します。
舞台に進み出た一行は向かい合って次第を謡い、ワキが正面に向き直って「これは紀貫之にて候」と名のります。
紀貫之がワキというのがこの曲のポイントですね。風折烏帽子に白の大口、単衣狩衣の姿で風格があります。
ワキツレは従者で、この日は則久さんと大日向さん。素袍上下の従者姿です。


ワキの詞に次いで道行の謡になりますが、貫之一行と思って見ているせいか、道行の謡がなにやら風雅な感じ。諸国一見の僧とは相当に雰囲気が違います。


さて道行の謡が終わるとワキツレはワキ座へ着し、ワキ一人が正中へ進みます。
ワキのやや長い語りで「あら笑止や。俄に日暮れ雨降りて」と急に雨が降り出した様子。ワキの謡もなかなかに難しい節付け。
「乗りたる駒さへ臥して」と正中で安座。いかにも馬が倒れて投げ出され、さらに「前後をわきまへず候はいかに」と困り果てた風が伝わってきます。


謡い終えるとワキは立ち上がりワキ座へと着座しますが、このつづきはまた明日に

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