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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

雁大名のつづき

太郎冠者、亭主に問うと「初雁でござる」との返事。いかほどかと問えば「五百疋でござる」というのですが、いささか高いので「三百疋」にせよと亭主に求めます。
しかし「初雁」なので負けられないと亭主が言うところを、また買うので手始めにということで負けてくれと太郎冠者が重ねて交渉。亭主もそれならばと三百疋で手を打ちます。この辺りのやり取りも、なかなか才覚者の太郎冠者という感じを出していますね。


さてそれでは三百疋で、ということで早速太郎冠者は雁を持って帰ろうとします。
が、亭主は慌てて太郎冠者を押しとどめ、代わりを置けと求めます。


代金を払うのは当たり前の話ですが、太郎冠者は「頼うだお方の身内の太郎冠者」と名のり、代金を支払わずに持って帰ろうとする様子。
亭主は「頼うだお方も知らないし、ましてやその身内の太郎冠者など知らない」と言い、どうでも代わりを置かなければ、雁は渡さないと言い張ります。
ま、これは当然な話ですが、この常識人の亭主を万之介さんが、味のある演技で演じていました。


さて代わりを置けと言われた太郎冠者は持ち合わせがないので、それでは持ってくるから取り置いてくれと言い主人の処にもどります。亭主は遅くなると売ってしまうとは言うものの、ひとまずは了承して冠者を見送ります。


さて太郎冠者は舞台を廻り、主人のもとに急ぎ戻り報告をするわけですが、初雁を求めてきたと報告すると、シテの大名は雁はどこにあると問います。
太郎冠者が渡してもらえなかったと返答すると、自分の身内の太郎冠者と言ってなぜに雁を持ち帰らなかったのかと言う始末。
「代わりが無いので渡してもらえず金を取りに戻ってきた」と太郎冠者が説明すると、大名は「いつぞや渡しておいた鳥目はどうした」と問います。
なんだか妙な雲行きの話になってきますが、この辺りの大名の偉そうなのに困った感じを深田さんがうまく表現されていたように思います。
さて今回はもう一日、明日につづきます

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