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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

加茂さらにつづき

ワキの問いに答えて、シテは秦の氏女の物語を始めます。
むかし賀茂の里に秦の氏女という女性がいて朝夕に川辺で水汲みをしていたが、川上より白羽の矢が流れ来たったので取って帰り庵の軒に挿しておいたところ、懐妊してしまった。
その子が三歳の折に、人々が子供に対して「父は」と問うたところ、この矢を指したが、矢は鳴雷となって天に昇ってしまった。これが別雷神であるという話。さらにその母子も神となったとか。


ツレはワキツレに並んで座し、シテは水桶を持ったまま謡い舞う形になります。
地謡との掛け合いのうちに「うつろふ影はありながら、濁りなくぞ水むすぶ神の慮」と左右に川面を見回す型から水桶を置いて合掌し、下がって下居。


さらに「御身は如何なる人やらん」との謡に「誰とは今は愚かなり・・・」と語り、ワキに向かって中腰に見込む型から立ち上がって、サラサラと小廻りに回り、後は来序でゆっくりと幕入りとなりました。


代わってアイの末社の神が登場し、立ちシャベリの後に三段ノ舞を舞って退場。
後ツレの出となります。


後ツレは御祖神、天女ですが、白大口に紫の長絹、天冠を着けての登場。天女ノ舞を舞った後、角へ出て「緑の袖を水に浸して涼をとる」と袖を広げて扇で水をとる型。さらに雲扇して後シテ別雷神を待つ形になります。


後シテは早笛で豪快に登場。赤頭に袷法被、半切の嵐山などと同様の形に唐冠を着けての登場です。
舞働からキリまで、ある意味あっという間ですが、面白く拝見しました。・・・私は概して脇能が好きですが、ストーリー性は乏しいものの、ある意味とても能らしい能を観たという感じがします。
前場の里女、アイの末社の神、後ツレ天女、そして別雷神とバリエーションがあって、飽きませんね。気が付いたら一時間半が経っていました。
(90分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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