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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

半能、袴能

普通に装束を着けて能を演じる場合でも、一曲全部を演じない場合があります。さすがに前半部分だけを演じるという話は聞いたことがありませんが、後半のみを演じる物を半能といって、特に石橋(しゃっきょう)や猩々(しょうじょう)などの半能が良く演じられます。



別にどの曲は半能で演じても良いとかダメだとか、決まりがあるわけではないらしいのですが、前半があまり面白くないとか、後半部分だけを際だたせたいとか、いくつかの理由から前半部分を省略して演じられる形が出てきたようです。



観世流は特にこの傾向が他流よりも強いようで、猩々の前半は既に謡本からも消えてしまい、一場物と構成されています。また石橋は謡本では長い前シテ部分が残っていますが、演じられるのは稀なようです。



他の流儀でも石橋は半能形式で演じられることが多いのですが、たまに前後通しての上演もあります。本来は半能が特殊な形式なので、番組には「半能 石橋」などと表記すべきなのですが、半能の方が通常なので「能 石橋」と表記されていても通常は半能。では前後通しの場合はどうするのか。
これは金春安明師がブログに書いておられるので、そちらを参照頂けると良いのですが、金春では能楽師の間では「丸能」と呼んでおられるそうです。ただし番組に「丸能」という表記はしないので、ちょっとした工夫をされているという話です。



能一曲を面・装束を着けずに演じるのが袴能。文字通り袴で演じる能です。
袴能の形で演じるのにはそれなりに理由があってのことでしょうが、古くは夏の暑い時期に装束を着けずに演じたのがもとらしく、袴能は夏、七月の季語にもなっています。
今ではどこの能楽堂も冷房完備ですので、夏場でも装束能が演じられ、袴能をみる機会は減っていますね。

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