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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

水掛聟のつづき

山の田の見回りを終えて聟が再び登場してきます。
と、舅がいるのを見つけ仲良く話し始めます。


舅が聟に、雨乞いの寄り合いの様子を尋ね、聟は「相撲と踊りのどちらにするかでもめたが最後に踊りをすることに決まった」旨を話します。
実に仲の良い舅と聟の雰囲気が出ていましたね。


ところがこの話のうちに、舅が鋤で畦を直し、これを聟が見とがめて言い合いになります。
聟は「聟子というて聟は子ではござらぬか」聟の田に水がなければ一緒に引いてやろうというのが親だろう、と迫ります。
一方の舅も、舅は親、親の田に水がなければ引いてやろうというのが子であろうと譲りません。


言い合いしているうちに、双方実力行使ということで鍬や鋤で畦を直し始め、聟がふるった鍬の勢いに舅に水が掛かります。すると舅が仕返しに聟に水をかけ、泥水を掛け合う喧嘩になってしまうという次第。


ここに騒ぎを聞きつけて娘が登場します。
娘が喧嘩を止めようと聟の足を取ると、聟は舅の足を取れと言います。娘が舅の足を取ると舅は聟の足を取れと言います。これを繰り返し、最後は娘が舅の足を取って聟が投げ勝ちます。
娘は橋掛りへ進み「愛しい人ちゃっとござれ」と聟を呼び、舅は「来年から祭には呼ばぬぞよ」と言って留め。
これは貰聟の後半と同様ですね。大藏のお茶の水にも通じる形でしょうか。


昨日「ある意味深い話」と書きましたが、この狂言、水を巡る百姓の思いと、親よりも夫を選ぶ娘という二つのテーマを笑いの中に展開しています。
面白いだけでなく、見ようによっては考えさせられる話と思うのですが・・・
(20分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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