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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

小袖曽我さらにつづき

五郎は常座に進み声をかけますが返事はなく、五郎の声を聞きつけた母が「なほ重ねての勘当」と言い切ります。


うち萎れる五郎を橋掛りから十郎が招き、五郎はシオリながら橋掛りへ進みます。
十郎は五郎を連れ、今度は二人して舞台に入りワキ座の母に向かって平伏します。
そしてクリ、サシ、クセと、読み覚えた法華経を読誦して母の現世安穏後生善所を祈り、あるいは念仏して亡き父への廻向とする、親思いの五郎の姿を、十郎が母に訴える謡が続きます。


「御恋しさも一つまた」と二人両手をついて一礼し、暇乞いしますが、その巻狩の狩り場に向かう兄弟を、心にもかけて頂けぬかと、二人シオリながら橋掛りへ向かいます。


この姿に、母が勘当を許し、二人は橋掛りから戻って正中に平伏します。
そして母と語り合ううちに「あまりの嬉しさに祐成お酌に立ちて」とシテは立ち上がって扇を広げ母に酌をする形。そして門出を祝う酒宴となって、男舞の相舞。


これが見事なくらい、シテ十郎の玄宜さんと、ツレ五郎の弘宜さんの息が合ってるんですね。さすがご兄弟とは思いますが、それでも余程に繰り返して稽古されたのではないでしょうか。あるいは幼少の頃からご一緒に稽古されていたということなのかもしれませんが、息の合った相舞でした。


舞の後も小気味よい謡、舞いの中に、雲扇からシテは常座、五郎は一ノ松で留拍子を踏んで終曲となりました。
佐野玄宜さんは五雲会初シテとか、お目出度い機会に、門出の能ということで良い選曲でしたね。


ところでこの曲、小袖曽我とはいうのですが「小袖」はどうなってるんでしょうかねぇ?どこにも出て来ないのですが、不思議ではあります。
(60分:当日の上演時間を5分単位程度で記しておきます)

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