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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

杜若 佐野登(五雲会)

宝生流 宝生能楽堂 2007.6.16
 シテ 佐野登 ワキ 安田登
   大鼓 内田輝幸、小鼓 鵜澤洋太郎
   太鼓 徳田宗久、笛 一噌隆之


杜若はこの時期上演も多く、ポピュラーな能なので、このブログにも既に二度ほど登場しています。どちらかというとドラマ性の無い、ぼわーっとした感じの能なのですが、今回はまた違った意味で「案外面白い」と思った次第。


さてまずは名のり笛でワキが登場してきます。
実は不思議なことに、前回この曲を観た昨年11月の金剛永謹さんの時も、その前に観た昨年5月の金春流辻井八郎さんの時も、ワキは安田さんでした。
偶然といえば偶然なのですが、安田さんは例の「ワキから見る能世界」を読んで以来、気になっているワキ方。
あれ以来、ついつい安田さんが出てくると、能をワキの視点で観ようとしている自分に気付きます。


安田さんに注目して観ていると、案外運びが速い。変に重々しくなくて、むしろすたすたと進む感じ。確かにこの曲、つらい思いの末に幽霊になって・・・といった曲でもなし、諸国一見の僧は道を急ぐのかもしれません。


さてワキの詞から謡へつづき「かほよ花とも申すやらん」のあたりで幕が開いて、シテの姿が見えますが、ワキはそのまま「あら美しの杜若やな」とワキ座に向かい、シテの呼び掛けに振り返って幕の方を向きます。


シテはワキとの掛け合いのうちに静かに橋掛りを進み「旅の心ぼよめ」のあたりで後見座前に至り、ここで正面を向いて「妻しあれば、はるばる来ぬる」と舞台に入り「この杜若をよみし歌なり」と常座でワキを見やる形になります。
このつづきはまたのちほど

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