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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

素袍落のつづき

太郎冠者は伯父のもとへ行き案内を乞います。
伯父は冠者の口上を聞き、明日ではあまりに急なので行かれないと答えます。さらに「さて供には誰が行くぞ」と問います。
太郎冠者は主人の言い付け通りに、まだ決まっていないと答えるのですが、そこは気の利く伯父のこと、誰と言って他におるまい、太郎冠者が供をするのだろうと門出を祝って酒を飲んでいけと冠者に酒を勧めます。


太郎冠者、酒好きという設定です。
それでは、と一杯、二杯と盃を重ねます。奉公人らしく遠慮がちな太郎冠者が、酒については遠慮が無く、催促をしたりするのが面白いところ。伯父は下戸だからと飲まないので一方的に飲む形になります。


最初の盃は「うーん、うーん」と勢いよく飲んでしまい、伯父に風味はどうかと聞かれても「このあたりがヒンヤリといたいただけで風味が」わからなかった、と次を催促。
いかにも酒好きの様子です。
太郎冠者の酔っ払いぶりは大変に雰囲気が出ていまして、本当にお酒好きでいらっしゃるのかな、ふとそんなことを考えたりしました。


散々酔った末に伯父から素袍を貰い、冠者は辞退します。主人から土産が面倒なので「はなむけ」を貰わないように言われているとすっかりしゃべってしまう次第。
伯父はそれならば主人には内緒にして、この素袍を自分の名代ということで伊勢参宮に連れて行ってくれと、実にうまい言い回し。


この慈悲深い、人の良い伯父様を東次郎さんが熱演。うまいなあ、ホントに良く気が付く良い人という雰囲気です。
もう一日続けます

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