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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

寶の槌 大藏千太郎(第30回納涼能第2部)

大藏流 国立能楽堂 2007.7.20
 シテ 大藏千太郎、アド 大藏基誠 吉田信海


今年三度目になる宝の槌。今回は能楽協会の表記に従って宝を旧字にしてみました。
2月の式能では東次郎さんシテで拝見しましたが、同じ大藏流とは言うものの、やはり山本家と大藏家では雰囲気が違います。
1月には善竹十郎さんのシテで拝見していますが、ご親戚でもあり基本的にはこちらと同じということですね。


もっとも、この宝の槌で太郎冠者がすっぱに教えられる謡い物は、絵馬の間狂言に登場する蓬莱の島の鬼達の謡うものと同じです。昨年観た絵馬では、奇しくも今回の出演者と同じ千太郎さん基誠さんご兄弟に、吉田さんの三人がアイでした。


曲の流れは、善竹十郎さんシテの鑑賞記と基本的に同じですので省略しますが、宝・・・実は太鼓の撥を万疋で手に入れ、主人のもとに戻ってきた太郎冠者、自信ありげな雰囲気を千太郎さんがうまく演じた感じ。


頼まれもしないのに、馬を出しましょうなどと大見得を切り、すっぱに教えられた謡い物を謡って打ち出そうとしますが、出るわけもなく繰り返す訳です。
この謡い物を、最初は堂々と、次はやや焦って、三度目は、と演じ分けるのはシテの腕の見せ所。千太郎さんのこういう演技は実に適役。


結局は何も出て来ないわけですが、最後の番匠の音がかつたりかつたりは、謡い物の最後のところ「月氏国(ぐゎっしこく)にくゎったり」にかけて、主人がきっと加増になって普請する大工のおとが「かったりかったり」と囃して、主人が機嫌を良くする、ということのようですね。
(25分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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