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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

樋の酒のつづき

一方の次郎冠者、酒蔵に入ると大変に良い匂い。酒好きには堪えられませんね。一人になったので「いこう寂しくなった、一つ飲もう」と早速に酒を飲み出してしまいます。


さて太郎冠者にも・・・と思ったものの、それぞれ別の蔵に居ては酒は飲めません。
次郎冠者は、太郎冠者にこちらの蔵へ来いと呼び掛けますが、素面の太郎冠者は度胸がなくて蔵を離れられません。


しばし考えた次郎冠者が持ち出したのが樋。太竹を半分に断ち割って節を除いたものですが、これを取り出して酒蔵の窓から米蔵の窓へと渡す算段です。
実際にはシテ柱のあたりを蔵の境に見立てて、常座あたりから橋掛りの太郎冠者に樋を延ばし、これを使って酒を飲ませる形。


注ぎ方が早いなどと騒ぎますが、右近さんの太郎冠者の樋から酒を飲む姿が面白い。
二三度注いでもらっているうちに酔ってしまい、最初の決心はどこへやら、太郎冠者も酒蔵の方にやって来ます。


結局は二人で酒盛りになり、交互に謡ったりしながら飲み続ける形。
ここで謡った章句はメモできませんでしたが、万作さんの時とは微妙に違っていたようです。万作さんのときは、例の「ざざんざ浜松の音はざざんざ」という謡などがありましたが、今回は違っていましたね。


そうこうするうちに主人が帰ってきて大騒動になります。
逃げ際に次郎冠者が一杯。さらに太郎冠者も主人が次郎冠者を追う隙に「この間にもう一杯」と飲もうとし、主人に見つかったものの、何のかんのと理屈を言いながら一杯飲んで逃げ去ります。
まあ何度見ても面白い狂言ですね。


ところでこの日は太郎冠者の肩衣の文様がなまず、一方の次郎冠者が蛍。狂言の肩衣は面白い文様が多いものですが、この日のものも目を引きました。
(16分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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