FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

春日龍神 龍神揃 金剛永謹(金剛永謹能の会)

金剛流 国立能楽堂 2007.8.5
 シテ 金剛永謹、ツレ 今井克紀
  龍女 金剛龍謹 廣田泰能
  龍神 廣田孝稔 豊嶋幸洋 豊嶋晃嗣 宇高竜成 
  片山峯秀 工藤寛、ワキ 宝生欣哉、アイ 石田幸雄
   大鼓 亀井広忠、小鼓 大倉源次郎
   太鼓 小寺佐七、笛 松田弘之


春日龍神はこのブログを書き始めた頃、昨年三月の金春会で山井綱雄さんのシテを観ています。たしか地頭が高橋忍さんで、座・SQUAREの皆さんをはじめ金春の若手の地謡。なかなか良かった記憶があります。


ところで今回は龍神揃の小書つき。解説によると金剛流、龍神揃の東京での上演は江戸時代以来とか。ともかくシテの大龍神の他に、龍女が二人、龍神が六人という多数の登場で、後場の謡にある八大竜王が百千の眷属を引き連れて出現した様を視覚的にも見せようという趣向ですね。
ともかく滅多上演のない形なので、ものの本には龍神揃の際は前場のツレを出さないともあるのですが、今回は出ているのは今回限りの演出なのか、実はものの本の記述の方が珍しい形なのか不明であります。


舞台はまず次第の囃子でワキの明恵上人がワキツレの従僧を従えて登場し、次第を謡い入唐渡天の志あって、暇乞いのために春日明神に参詣するところと述べます。いわゆる大口僧ですが、明恵上人という名僧の役であり欣哉さんも風格ある演技。
続いて道行で都を出で、南都春日の里に着いたと謡います。


明恵上人は承安三年(1173年)の生まれ。高雄の神護寺で出家した後、釈迦への思慕の念が強く、二度にわたって天竺へ渡ろうと企てたが春日明神の神託が下って断念したと伝えられています。この伝説をもとにして展開されるのがこの能ですね。


明恵上人は後に栂尾に高山寺を開き、また十九歳から亡くなるまでの四十年ほどにわたって克明に夢記を書いたことでも有名な方。この夢記については先般亡くなられた河合隼雄さんが「明恵 夢を生きる」という本で詳しく述べられています。(随分前に読んだので忘れてしまいましたが・・・)
さて能のつづきはまた明日に

関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/547-6871aabd

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-08 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。