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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

春日龍神さらにさらにつづき

シテの「其ほか妙法緊那羅王」の謡に続いて、今度は橋掛りに控えた龍神が一人ずつ「また持法緊那羅王」「楽乾闥婆王」「楽音乾闥婆王」「婆稚阿修羅王」と、名のる形で謡います。
地謡がかかって速くなり「これも同じく座列せり」と龍神六人が一斉に飛び返ります。六人が同時に飛ぶとさすがにその音も迫力があります。
「龍女が立ち舞う」と龍女二人が立って天女ノ舞の相舞。シテは笛座前で床几にかかってこの舞を見る形になります。
おそらくは右が金剛龍謹さんで、左が廣田泰能さんだと思うのですが、なかなか綺麗な舞。私としては右の龍女の舞の方が気に入りました。


途中、左右交錯する型もなかなかに面白く、あっという間に舞が終えてしまった感じ。


さらに「佐保の川面に」と龍女二人が橋掛りに向かって雲扇をし、これに答える感じで龍神の舞働になります。


これもなかなかに面白い。最後は幕際の龍神から、六人が少しずつ時間差で飛び返り。
そしてシテの「八大竜王は」の謡になります。


シテは床几を立ち、ノリ地で舞う形。でっかい大龍戴を載せている割には軽快な動きで、「月の三笠の雲に上り」と雲を踏むような足捌きを見せ「明恵上人さて入唐は」とワキに詰め寄ります。


地謡の「尋ねても」で八人の龍女、龍神がぞろぞろと進み「飛び去りければ」と幕入りすると、シテは「猿沢の池の青波蹴立てて」と波を蹴る足捌きを見せ、最後は左袖を被いて留になりました。
いやあの大龍戴で、よく左袖が綺麗に架かりました。


世阿弥の求めた幽玄とは全く違った世界ですが、これはこれで面白い能だったなあ、と振り返っています。
(88分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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