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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

瓜盗人 善竹十郎(閑能会別会)

大藏流 観世能楽堂 2007.9.8
 シテ 善竹十郎、アド 大藏教義


登場人物はシテ、アドの二人だけですが、曲の展開は狂言としては複雑な部類でしょうね。曲名の通り、畑に瓜を作っている畑主のアドと、その瓜を盗むシテの男の間に起こる出来事を狂言に仕立てたわけですが、ここに案山子を登場させたのが面白いところ。


さてまず舞台へは、アドの畑主が登場してきます。
瓜を見回りに行くと言って舞台を廻り、正中で見廻して「瓜が良くできた」と喜びますが、よくよく見れば瓜が盗まれているのに気付きます。


一計を案じた畑主は「今日ハ案山子を作って」と、後見が持ち出した道具を使って案山子を作ります。
鬘桶に竹に掛けた水衣を立てかけ、さらに烏帽子とうそぶきの面を組み合わせたものしつらえます。細かいところは良く見えませんでしたが、確か鞨鼓に面をかけて烏帽子をつけたものだそうで、面と烏帽子が上手く組み合わさっていて、まるで人形の首のような感じに出来上がっています。


これをワキ座あたりに置き、さらに常座あたりで垣を直す所作。教義さん、なかなかの熱演で、大石を運んでくる所作や、垣根にする木を地面に突き刺す所作、組み合わせて、と狂言らしく何一つ道具のない中で、所作だけで垣根を結うところを演じます。


垣根を結い上げると、また明日見回ろうと言って畑主はいったん退場。替わってシテの男が登場してきます。
・・・昨日は出来心で瓜を盗んで帰り、さる方に差し上げたが、「手作りか」と問われて「手作り」と答えたところ「またくれ」と言われてしまった。もう一つ二つ瓜を持って帰ろう・・・と畑へやって来たところ。
このところ思うのですが、十郎さんの台詞回しは緩急に富んでいて感情表現も豊かな感じがします。この盗人の男も、出来心で瓜を盗んで人に差し上げたりしたことを後悔する雰囲気が良くでていた感じです。
このつづきはまた明日に

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