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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

瓜盗人さらにつづき

シテが畑に入るあたりで笛方が登場してきます。
もともとこの曲は、笛に大小、太鼓まで囃子が入るのが基本のようですが、今回は笛だけが入る形。


シテは瓜を盗みに来たものの、案山子がまるで人のように良くできていると感心し、近く村の祭礼で鬼が罪人を責める作り物を出すことになっているので、その稽古をしようと、案山子を罪人に見立て、笛に合わせて責める所作をします。


さらに役は籤で決まるので、自分が罪人の役に当たらないでもないと、今度は案山子の持つ杖につけられた綱の端を持って、謡いながら責められる所作をします。笛方は先の所作だけで退場してしまうので、ここはシテの謡だけ。


さて謡に合わせて所作をしていると、途中、畑主が持った杖でシテを打ちます。驚いたシテは周りを見回しますが、誰が居るわけでもありません。


綱を引くと畑主が杖を上げ、綱を緩めると杖を下ろすので、これは良くできた仕掛けなのだと納得し、何度か試して面白い、面白いと大笑い。


それではと、もう一度責められる所作を繰り返すことにします。
シテが謡に合わせて所作を始めると、今度は畑主がそっと立ち上がって案山子の扮装を脱ぎ、杖を振り上げてシテを追い込む形で留めになります。


なかなか複雑な展開というだけでなく、瓜を盗もうと畑を転がったり、また鬼と罪人を一人で稽古したりなど、シテの一人芝居的な部分もある一方で、アドも案山子になりきっての演技など、見所の多い曲でした。
(32分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

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