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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

禅師曽我 和久荘太郎(五雲会)

宝生流 宝生能楽堂 2007.9.15
 シテ 和久荘太郎、立衆 金森良充 金井賢郎
   朝倉大輔 藤井秋雅 金井泰大
  ワキ 大日向寛、アイ 三宅右矩
   大鼓 高野彰、小鼓 鵜澤洋太郎
   太鼓 三島卓、笛 藤田太郎


曽我兄弟の仇討ちが如何なる話なのかについては、五雲会の小袖曽我の鑑賞記を書いた際に簡単に書いてみました。


この禅師曽我は、兄弟の仇討ちの後日談なのですが、現在では観世、宝生、喜多の三流にしか残っていない曲で、しかも観世流ではほとんど上演がありません。
宝生流ではもう少し上演回数が多いように思いますが、とは言っても毎年あるいは隔年で演じられるほど近い曲ではありませんね。


また私もよく知らなかったのですが、そこそこに上演があるとは言うものの、宝生流の場合は後場のみ演じるのだそうです。
観世・喜多では前後を演じるようですが、それぞれにかなり詞章が違っています。さらに宝生流の場合は後場だけなので、その分だけ詞章の相違も大きくなっている様子です。


もともと前後の形になっているというものの、珍しい構成の能で、シテもワキも後場だけで前場には登場せず、前場はツレだけで話が展開して中入りとなってしまいます。
しかも、後場で登場したシテも、僧形ながら闘うものの結局は捕らえられてしまった、と、そこでいきなり終曲になってしまいます。なんだか不思議な形で、本当はもっと別な展開の能の一部分が残ってしまったのではないの?と思いたくなるような曲です。


宝生流では省略される前場では、次第で前ツレの団三郎と鬼王が登場してきて次第を謡います。
明日はこの前場の話をかいつまんで触れた後、当日の鑑賞記に進みたいと思います。

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