能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鎌腹のつづき

さて一人になった太郎は「男に生まれ女に討ち殺されるとは近頃残念なことでござる」と言い、討ち殺されるくらいなら自ら死んでしまおうと思い立ちます。


和泉流では、女房が仲裁人に棒と鎌を渡し、これを受け取った太郎がその場で鎌で腹を切ろうとしますが、女房は「切りたいように切りおれ」などと冷たくあしらって、仲裁人とともに中入りしてしまう形になっています。
和泉流の女房の方が一段と恐ろしい感じですね。


さて話は戻って、自ら死んでしまおうと思った太郎は、ちょうどあの先に堀があるので身を投げて死のうとしますが、身を投げておぼれ死んだのでは潔くないと思ったのか、「百姓に似合ったようなけなげな死にようはある」かと再び考え、思いついたのが鎌腹・・・鎌で腹を切って死のうというわけです。


腹を切れば「はらわたががらがらがら、目がくるくるくる」となって簡単に死ねると一人大笑いし、まずは触れてから死のうと「地下の衆も他郷の衆もようお聞きやれ」と大声で鎌腹することを告げますが、誰もやって来る気配がありません。


やむなく正中で腹を切ることにしますが、さて鎌を腹に突き立てたところ、痛い、痛いと大騒ぎ。これでは死ぬどころではありませんね。


そこで今度は首に鎌をかけてエイと引いたならば、首が落ちて簡単に・・・と思いつき、またまた一人で大笑いしします。
早速、今度は鎌首にいたそうとまた触れ直して、鎌を首にあてエイと引こうとしますが、ぐるっと回しただけで刃を首に当てることが出来ません。「とかく臆病じゃによって、鎌が回った」という次第。
さてこのあとどうなるのか、もう一日明日につづきます

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