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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

天鼓 盤渉 山井綱雄(金春会定期能)

金春流 国立能楽堂 2007.10.7
 シテ 山井綱雄、ワキ 工藤和哉
  アイ 山本則俊
   大鼓 安福光雄、小鼓 鵜澤洋太郎
   太鼓 古屋潔、笛 槻宅聡


天鼓は好きな能の一つで、よく演じられる能でもあるのですが、このブログでは初登場です。仕舞でもよく演じられるし後場のシテの舞は見所。
前シテは我が子を殺された父親、後シテはその亡くなった子という、同一人物ではない形ですが、不思議なのは後シテになんの恨みの心もないこと。


皇帝の命令で、ということだからなのかもしれませんが、なんだかしっくりしない感じがします。そうしたことからか、前シテも悲しみは示すものの恨みや怒りは見せません。


後場ではまさに天から下った少年の、鼓に戯れ、舞う姿が示されて暗さがありません。話としてはしっくり来ないのですが、これはこの時代の人たちの「帝」に対する感覚と割り切ってしまえば、後場の少年、天鼓の舞姿が実に楽しい能です。
仕舞でも好んで舞われますね。


舞台上には、まず後見によって一畳台と作り物の鞨鼓台とが出され、目付近くに置かれます。下掛りは一畳台も出すんですね。考えてみると下掛りの天鼓は初めて。観世流、宝生流とも正先へ鞨鼓台を出すだけなので、一瞬「あれ!?」と思ったのですが、案外この形も悪くありません。


続いて名宣リ笛で登場してきたワキの勅使は、後漢の皇帝に仕えている臣下と名のります。「王伯の子の天鼓が持っていた天から降り下った鼓を帝が召し上げようとしたが、天鼓が拒んだため呂水に沈められ、鼓は内裏に据えられたものの鼓が鳴らない。このため王伯に打たせよとの勅命により、王伯のもとへ行くところ」と語ります。
このつづきはまた明日に

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