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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

三輪さらにつづき

シテが作り物の前を過ぎかけたあたりでワキが声をかけ、住処を尋ねるのですが、シテは「妾が住家は三輪の里」と言い「なほも不審に思し召さば。訪ひ来ませ」と謡って、地謡のうちに作り物に中入りとなります。


ここで後見が先ほどのワキの衣を作り物の引廻しの正面に掛けます。これが後へつながる鍵という次第。


アイの三輪の里人が狂言座から立ち上がり、一ノ松で名乗り、三輪の明神へ参詣すると述べて舞台へ入ります。舞台を廻り三輪明神への道すがら、明神のことを語りますが「いや独り言を申すうちに、早御前にて候」と目付あたりに座して作り物の神木に向かって礼拝する形となります。
すると「やら奇特やご神木の二本の杉の一の枝に衣の掛かりて候」と杉の神木に僧都の衣がかかっているのを見つけます。早速に僧都のもとに向かい衣についての問答になります。その後アイはワキに参詣を勧めて退場しますが、アイの語りの中に「伊勢の天照大神と三輪の大神は一体分身」とあって、三輪明神が女の姿でも変ではないことが断られます。天照大神と三輪明神が一体分身というのはキリの地謡にもありますが、アイの語りで先に提示しておくということでしょうか。


さてワキは立ち上がって庵を出、三輪に向かいます。作り物のところまでやって来ると目を止めて、掛かっている衣を見ますが、褄にはなにやら書いてある様子で、よく見てみると「三つの輪は清く浄きぞ唐衣。くると思ふな。取ると思はじ」と歌が記されています。
ここで後シテが作り物の中から謡い出します。引き立てた謡で前場との違いが声にも示されている感じ。シテ、ワキの掛け合いとなり、ワキはシテに姿を現すように求めます。
地謡の「女姿と三輪の神」で後見が引廻しに手をかけ「着すなる烏帽子狩衣」で外し始めて「御影あらたに見え給う」で引廻しが落とされ、後シテが姿を現します。
緋の大口に、白の狩衣を衣紋附けというのでしょうね、襟を狩衣の芯の入った丸い襟ではなく普通に合わせる形につけて、金の烏帽子。大変キレイです。
さてこのつづきはもう一日明日に

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