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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

船渡聟のつづき

烏帽子をつけ、掛素袍姿のシテ聟が小振りの蔓桶を持って登場してきます。続いて登場してきたアドの船頭はそのままワキ座へ着座しますが、一方のシテは常座で「最上吉日なので婿入りする」旨を述べて舞台を廻り、橋掛りへ入って一ノ松あたりへ。


渡しに着いたのですが、船頭が見あたりません。遠く見やると船頭が居る様子なので「ホーイホーイ」とワキ座の方へ向けて船を呼びます。
呼ばれた船頭も立ち上がり、客が来たとみて「ホーイホーイ」と呼びながら棹を取り、船を漕ぐ様を見せながらシテに寄せていきます。
東次郎さんの船頭、上手いなあ。乗り手がやって来たので船を寄せてやろうと、いささか勢いが付いた感じで棹を動かし、漕ぎ寄せる感じでワキ座から大小前へと下がります。
一方の聟は常座から大小前へ進み、二人が出会う感じになりますが、舞台が立体的に広がる感じです。


シテの聟は、船に廻りながら飛んで乗り込む感じで船頭の前に座します。
船頭は「このあたりでは見慣れぬお方」などと声をかけ、それにつけても立派な身なりをしているのに、何故自分で荷物を持っているのか、などと尋ねます。
聟は本当は使用人が居ないのですが、見栄を張るのか「人はあまた使うも、方々へ差し遣わした」うえ、留守居も必要なので自ら持っているなどと答えますが、さてその荷物が酒樽であることに目をつけた船頭、「今日は何と寒いことではござらぬか」と船を漕ぎながら聟になぞを掛けます。


ちと願いがござると、船頭は聟に酒を所望しますが、当然のことながら聟は断ります。どうしても駄目かと何度か迫っても、聟が断ると不満げな返事をした船頭は「寒さに手が凍えて漕げませぬ」と棹を落として、座り込んでしまいます。
聟は左右へ体を揺らし、船が流されて揺れる様。船頭は酒を呑めば体が温まって漕げるようになると、重ねて所望し、とうとう聟が酒樽を開けることになります。
このつづきはまた明日に

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