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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

氷室・・・つづき

アイが退場すると出端の囃子で後ツレ天女が登場し、天女舞を舞います。
あまり上演の多い曲ではないので確証はないのですが、たしか他流では前ツレの男と後ツレの天女は別の演者になったと思います。しかしこの日は中村昌弘さんが通して演じました。前ツレが直面の男で、後ツレが天女というのも落差があると思うのですが、うまくまとめていた感じです。
天女は優美なというよりも、ちょっと田舎臭い・・・というと言葉は悪いかも知れませんが、素朴な味わいのある雰囲気で、ツレの舞としては重すぎず軽すぎず、この曲の雰囲気に合っていたように思います。



天女の舞の後、観世流なら後ツレのワカ、地謡と続くところですが、いきなり作り物の山の中からシテの謡。これはちょっとビックリでした。
地の謡「紅蓮大紅蓮の」で引き廻しが取られ、後シテ氷室明神が登場します。手には氷を模ったのか、変形した五角形のような形の板を持ち、舞働から謡に合わせて氷を献上する様を見せます。



やっぱり、脇能とはいうものの、高砂や弓八幡などの作品群とは随分印象が違いますね。シテの憲和さん、本当にお父様、安明先生とそっくりな声、謡い方です。地頭の安明先生、ちょっと舞台の様子が気になるような感じを受けましたが・・・



それにつけても冷蔵庫ができるまで、夏場に氷を手に入れようとすれば、冬の寒いうちに氷を蓄えておくしか無かったわけで、大変だったはずです。氷室という地名も全国各地に散在しているようですね。
この能の舞台になったのは丹波の国の氷室、現在は京都府ですが、亀山天皇の頃に氷室が置かれた様子です。

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