FC2ブログ

能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

阿漕のつづき

ワキはこの地が阿漕が浦であることをシテに問い「伊勢の海 阿漕が浦に 引く網も 度重なれば 現れぞする」という古歌を引いての問答になります。

地謡がシテ・ワキの謡を受け「物の名も 処によりてかはりけり」と謡い出してワキはワキ座へ着座します。シテは「難波の芦の浦風も」と四、五足出てサシ込・・・は観世流なのでシカケ、ヒラキ、「藻塩焼く」とワキ柱の方を遠くやや見上げるように眺めやり、左へ廻って常座に向かいワキに向く形になります。

ワキはあらためて「阿漕」というのは、どういう謂われによるのか、とシテに問いかけますが、シテは「阿漕とは人の名にて候」と答え、「詳しく語って申し候べし」と、正中に下居して阿漕の物語を始めます。

昔、この浦は(伊勢)大神宮降臨以来、御膳調進の網を引く処であるため、あたりの漁師達は漁をしたいと望んだものの、神前のおそれにより固く禁じられていたところであった。しかし阿漕という浦人が、夜な夜なこの浦で網を引き、度重なる内に人の知るところとなって捕らえられ、この浦の沖に沈められてしまった。
と語り、地謡が受けて「呵責の責も隙なくて、苦も度重なる罪弔はせ給へや」と謡うに合わせて、ワキに向かって合掌します。

さらに地謡はクセの謡「恥かしや古を・・・」と謡い、シテは座したまま、面を伏せてシオり我が身の悲しみを見せます。
このクセは片グセの居グセ。上げ羽のない短い謡で、シテは下居したままです。

シテが、阿漕という漁師の幽霊であることが現れ、シテは立ち上がって「すはや手繰の「網の綱。繰り返し繰り返し」と竿に綱を回し懸ける所作を何度か繰り返し、やがて「漁の燈消え失せて」と竿を投げ捨てて。送り笛で中入りとなります。

この中入り前はなかなかに趣あり、しみじみと感じ入ったところ。ちょっとしたハプニングはありましたが、山田さんも竿に綱を回し懸けるあたりは自信を持っての所作で、趣ある感じがしました。
このつづきはまた明日に

リンクはページ左上にまとめてありますが、こちらからもどうぞ
能の鑑賞記索引狂言鑑賞記索引能楽関連リンク能楽の手引索引
関連記事
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/631-aa919040

 | HOME | 

カレンダー

« | 2020-02 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。