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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

花祥會を観に行く

今年最後の観能ということで、観世能楽堂に花祥會を観に行ってきました。関根祥人さんとご子息祥丸さんがそれぞれ砧と合浦(がっぽ)のシテを勤められ、祥六先生は勧進帳の一調でご出演。
最初にまず宗家清和さんの仕舞「箱崎」があり、砧そして三宅右近さんのシテで狂言「隠し狸」、休憩を挟んで勧進帳と合浦という番組です。

清和さんの仕舞は今年も何番か拝見しましたが、今日の箱崎はとても良かった。ああ、宗家としての自信があふれるような舞だなあと感じたところです。元正(二十五世左近)さんに風格が似てこられたような気がしますが、とは言え元正さんの舞台はほんの数度しか観ていないので、ちょっと記憶が怪しいかなあ・・・

正直のところ祥人さんの能には惚れ込んでおりまして、いささか観方にバランスを欠いているかも・・・と思わないでもありませんが、ともかく今回の砧もすっかり堪能させていただきました。
前シテの出で、幕が開いて姿が見えたところですでに悲しさが伝わってきます。思い切ってチケット発売日の朝から電話をかけて正面前方の席を取って良かったとしみじみ思った次第。

ご子息祥丸さんも、いよいよ子方の時代を終えてシテとして着実に歩みを進めておられる様子。面はまだですが、大変凛々しいシテ振り。子方の時から評判の上手さでしたが、今日のシテも「只者ではない」と思わせる出来でした。将来が楽しみです。

砧はシテ、ワキが幕に入り、囃子方が立つまで拍手が出ず、一方、合浦は附祝言の「千秋楽」が謡い終わったところで(まだワキは橋掛りの途中)一斉に拍手。この二番の拍手の具合は私の理想とするところで、砧では深い余韻を感じ、合浦ではいかにも一日の観能を終えたという充実感、満足感が広がりました。

今年の観能も三十回弱で、ブログで拝見する方たちと比べると決して多い方ではありませんが、私としては今年も能楽と良い関係にあったなあ、としみじみ思っています。今日の附祝言は今年一年の観能全体への祝言だったような気がします。
「颯々の声ぞ楽しむ」
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