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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

夢てふものはさらにつづき

夢合わせの男は後見座に下がって、今度は舟頭役の時から付けていた黒髭を白髭に替えます。
夢合わせは正中へ進み出て、二人が夢を取り替えての後、下道真備は立身出世して右大臣の位に昇り、本日は故郷に錦を飾り、この吉備津の宮にもお礼参りにやって来る旨を語ります。

すると幕から黍団子売り千之丞さんが登場。犬、猿、雉まで一つ欲しいと言うくらいうまい黍団子などと、どこかで聞いたような文句を並べてひとしきり語った後、ワキ座に座して待つ形になります。
続いて吉備真備の忠三郎さんが登場してきますが、こちらは大臣らしく立派な身なり。

さて真備は正中へ出て参拝しますが、ここに団子売りが「団子を買わないか」と声をかけます。
真備は団子など下賤なものはいらないと断りますが、重ねて団子売りが迫るので、起こった真備は太刀を抜こうとします。
ここで夢合わせが仲裁に入り、真備に団子売りをよく見るように言います。
気付けば団子売りこそ、かの太郎の君のなれの果てですが、ここから太郎の君と真備のやり取りとなります。

今は悠々自適の身である団子売りと、位は高く上ったものの窮屈な毎日の真備。真備は今の身が窮屈でいっそ死んでしまいたいくらいだ、と泣きます。

そこで夢合わせと団子売りが示し合わせて「それならば乞食になったら良かろう」と真備に言い、二人して真備を乞食にしてやろうと迫ります。これに真備が立って逃げ出し、二人が追い込んで留。

夢を替えて立身出世したものの、さて人間の幸せはどこにあるのか、とちょっと考えさせる展開だったのですが、それにつけては留がいささか無理に笑わせようと、そんな印象を持ちました。
(48分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)
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