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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

合浦のつづき

登場した釣り人は常座で名ノリ。今日も釣りに出ようという算段です。
正中で「はや浦へまかり出た」言い、正先に出て肩に担いでいた釣り竿の釣り糸をほどいて階に竿を出し、釣り糸を垂らします。

しかし直ぐに魚が食いつかないと言ってワキ正へ向かい、再び釣り糸を垂れますが、今度は程なく魚がかかります。釣り上げて針を外す所作。何という魚か分からないが見たこともない魚なので、持って帰って誰かに聞き、商いにしようと立ち去りかけます。

するとワキが立って声をかけアイを留めます。
アイは持って帰って商いにすると言い張りますが「さような殺生はいたさぬものにて候」とワキは諫め、漁師に代わりを取らせるから魚を放すようにと求めます。
これを受けてアイはワキ正に魚を放して退場。ワキも「やがて我が家に帰ろうずるにて候」と述べてワキ座へと着します。

さて囃子が一声を奏し前シテの出となります。黒頭に童子の面が常の装束附けですが、祥丸さんはまだ面はかけない様子。紅入縫箔の上から緑の水衣を着けた童子の姿です。一セイを謡った後、ワキ座に向けて一夜の宿を貸してほしいと呼び掛けます。

これに対してワキは、日も暮れて戸も閉めた後に宿を借りようとは誰かと問いますが、シテはともかくも村雨の雨宿りに一夜の宿を貸してほしいと、重ねて宿を乞います。
地謡の「雨は降り来ぬ雨宿の 頼む木陰かや」まで聞いて、サシ込み開キから角へ出、舞台を回って正中から常座へと戻り、さらにワキへ向かって進み正中へ下居します。

ワキは「何と見申せども更に人間とは見え給はず候」と不審がり、シテに名を名乗るよう求めます。シテも「今は何をかつつむべき」と自ら「鮫人(コオジン)」という魚の精であることを明かし、最前命を助けられた報謝のために来たことを明かします。
さてこのつづきはまた明日に
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