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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

合浦さらにつづき

鮫人の涙はそのまま玉の宝となるもの。命の恩にこたえるために涙を流して宝珠となし、これを捧げて白魚となり姿を消してしまいます。

来序での中入りで、代わって狂言来序でアイのウロクズの精が登場してきます。末社の神のような出で立ちで、自らが仕える鮫人が白魚に姿を変えて合浦の浦を泳いでいたところ漁師に捕らえられてしまったが、別の男によって放してもらえたことを語ります。
さらに三段の舞を舞います。舞い上げると、さらに謡い舞いし「合浦の水底に入りにけり」と留めて退場します。

すると早笛で後シテの登場となります。出端とする場合もありますが、この日は早笛。
登場した後シテは白頭、無紅段厚板に半切、法被を着けてきらびやかな登場です。面は通常は小飛出を用いますが、前場同様に祥丸さんはまだ面を着けないので直面での登場。
これこそ鮫人の本来の姿でしょう。

一ノ松で朗々と一セイ「龍女は如意の宝珠を釈尊に捧げ、変成就の法をなし」と謡った後、大ノリの地謡に合わせて橋掛りを進み、「波立ち騒ぎ汐渦巻いて泡沫の上にぞ現れたる」と舞働になります。

舞働の後は、シテの「これこそ真如の玉の緒の」からスッキリとした祝言の舞となり、五番目物らしく目出度い気分の内に留めとなります。

ついこの間まで子方でやっていた若い方とは思えないしっかりした舞。足拍子も姿勢に乱れがありません。子方の時から只者ではないと思わせる技量でしたが、本当に将来が楽しみなシテ方です。

スッキリした気分でシテが退場し、ワキが橋掛りを進むうちに附祝言。「千秋楽は民を撫で」と気分を高揚させる謡で目出度く今年最後の観能を終えました。
(41分:当日の上演時間をおおよそで記しておきます)

リンクはページ左上にまとめてありますが、こちらからもどうぞ
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