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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

謡の話・・・クセ

昨日に続いて本日はクセ。
クセは室町時代に流行った曲舞(クセマイ)が、観阿弥によって能に取り入れられたものと言われています。
曲舞は室町時代の十四世紀中頃に流行してきた芸能のようで、それ以前は静御前などで知られる白拍子の舞が流行っており、この分派のような形で出てきたのではないかと思われます。

白拍子の舞が単に歌にあわせて舞うだけのものなのに対して、一つの筋だった物語を基本にしていて、後にこの曲舞から幸若舞が生まれてきますが、幸若舞を読み物として読むために刊行された、いわゆる「舞の本」と言われる本があり、古典文学全集などに収められています。
「人間五十年・・・」で有名な、織田信長が舞った言われる「敦盛」は、能ではなく幸若ですね。

ここでは曲舞や幸若舞の解説が目的ではないので、これ以上は書きませんが、ともかく当時流行していた曲舞を、観阿弥が能に取り入れて大好評を博したようで、現在の「百万」は中でも観阿弥が得意とした曲のようで、当時「嵯峨の大念仏の女物狂」として知られた人気曲だったとか。

クセは、この曲舞の形を基礎に置き、平ノリの拍子で下音で始まって上音にいたり、旋律の面白さを聞かせつつ、最後は下音で終わるのが基本的な形。大小鼓に笛がアシライます。途中、アゲハ(上端・上げ端・上羽・上げ羽などと書きますが)といって、シテなどが一句謡う部分があり、これが二カ所あるものを二段グセ、逆に無いものを片グセといいます。

シテが舞わずに座ったままのものを居グセ、舞うものを舞グセといいますが、舞グセは若干のバリエーションはあるものの、基本は定型的な形で出来上がっています。

クセは、次第、クリ、サシと続いた後に置かれ、さらに次第が続くのが基本的な形ですが、必ずしもこの形になっていないものも少なくありません。また一曲の能に、クセが二回出てくるものもあります。

リンクはページ左上にまとめてありますが、こちらからもどうぞ
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