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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

謡の話・・・クドキ、クリ

謡の話をつづけます

クドキ:「口説く」という言葉からきているのだと思われますが、今では「人を説得する」とか「異性に言い寄る」といった意味が強いこの「口説く」も、古くは「くどくどと繰り返して言う」という文字通り「くどくど」の意味だったようです。
そこから「しきりに嘆きの言葉を言う」といった意味が出てきた訳ですね。
したがってこのクドキの部分は、まさに恨み辛みをくどくど謡う部分ということになります。昨年の暮れに観た砧では、シテは砧の段でツレと供に砧を打ち思いを届けようとしますが、ツレが都から人が来たことを知らせ「この年の暮にも御下りあるまじきにて候」と伝えます。これを受けてシテが「怨めしやせめては年の暮をこそ・・・」とまさに嘆きを謡う部分がクドキになっています。
俊寛などでもシテが取り残される嘆きを謡いますが、シテばかりではなく、烏帽子折ではツレの烏帽子屋の妻がクドキを謡います。
いずれも拍不合の、いわゆるサシ調の謡で、囃子がないのが通常の形です。

クリ:サシ・クセの前に置かれるのが普通の形。クセへの導入部という意味で「序」とも言われていて、喜多流の謡本では序と表記されています。拍不合の短めの謡ですが、上音を中心とした華やかな印象の部分で、さらにクリ音という上音の上に位置する高い音を使うためにクリという名があります。囃子はアシラう形になりますが、私はこのクリの部分になると、なんだかふわーっと風が吹いてきたような感じを受けることが少なくありません。クセに向かって場面が大きく展開していくような印象です。

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