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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

貰聟さらにつづき

親元に戻ると舞台を一巡りした妻は、常座から家の内に呼び掛けて、戻ってきたと正中へ出て泣きます。
さて舅の千作さん、立つ際には後見の手助けが少しばかり必要の様子ですが、演技となればお元気で、戻ってきた自らの娘に「またか」と一言。このひとことが大変に面白い。今までの大騒ぎが、実は何回も繰り返されてきたことで、親もいい加減あきれていることなのだと、一瞬で伝わります。

聟が悪いのではない、酒が悪いのだと舅が諭し、聟の所へ帰そうとしますが、娘は帰るくらいなら淵川に身を投げると言い出す始末で、それならば奥へ行って休み絶対に出てくるな、と舅が命じて、娘は後見座にクツロギます。

代わって意気消沈した風情で聟が登場。「世に酒ほど恐ろしいものはござらぬ」と悔恨を述べながら一ノ松へ出、「度々で面目もござらぬが」などと言いながら橋掛りを進んで「敷居も高うござる」と舞台へ入るところで敷居をまたぐ所作。
中へ入ったという形で正中へ座して舅に弁解をします。

舅は娘は来ていないと、聟が何を言っても取り合いません。しかし聟が「今朝からかな法師が、かか様かか様と言って呼びまする」と語ると、橋掛りへ出て様子をうかがっていた娘が「おう、それそれ」と思わず大声を出してしまいます。

舅がごまかしますが、聟が語る内に橋掛りから舅の後に回った娘は、舅の袖を度々引き、その度に舅がたしなめますが、とうとう聟が気付いて連れて行こうとします。
これを舅が止めて、腕ずくでもと取っ組み合いになるわけです。

ここからは水掛聟と同断で、舅の足を取れ、親の足を取る者があるか聟の足を取れ、と舅と聟が娘に言うものの、結局、娘は親の足を取り、舅をぐるぐると回して娘が先に橋掛りへ。一ノ松から「恋しい人」と聟を呼び、二人が幕に。
残された舅は「来年から祭には呼ばぬぞよ」と留になりました。

この曲、演出は家によってかなり違うようですが、茂山家千五郎家の形はなかなかに面白いですね。
(29分:当日の上演時間を記しておきます)
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