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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

六地蔵のつづき

仏師を探しているという田舎者に、身共は真仏師(まぶっし)だとすっぱが言うと、田舎者は生まれついてまむしが嫌いだと大騒ぎ。まむしではなく、まぶっしだとすっぱが正しますが、まぶっしとはなんだと問われて、すっぱは運慶、丹慶、安阿弥と仏師の流れがあるうち、運慶、丹慶の流れは絶え、安阿弥の流れも自分だけなので真仏師というのだと田舎者を欺します。

なるほどもっとも、と思った田舎者が早速に六地蔵を依頼します。
シテのすっぱは巧妙に、六地蔵とはどのような子細なのかと、田舎者が知っていることを聞き出します。
一体は妙悲地蔵といって錫杖を持って無間の苦を救い、一体は数珠を持ち、また一体は夢二地蔵といって宝珠を以て餓鬼道の苦しみを救い、一体は鉾を持ち、一体は手を合わせ、さらに一体は衣を持つ、と田舎者は知っていることを語ります。

永いことを奇特にも良く覚えたとすっぱは褒めて、六つとも作ってやろうと言います。
ところが、田舎者がいつ頃出来るかと問うと三年三月九十日かかろうか、という返事。それでは時間がかかりすぎるので早くならないかと再度尋ねると、急ぎならば明日の今時分とすっぱが返事します。
自分が一人で作れば三年三月九十日かかるが、弟子が沢山居るので部品ごとに作らせて自分が全体の組み立てをすれば一日で出来るという説明です。
このあたりは、三年三月九十日だったかどうかは忘れてしまいましたが、大藏流もほとんど同じですね。

実はこの後、代金はいくらかというやり取り、三条の大黒屋で代金を渡すというやりとりがあるはずなのですが、今回は省略されていました。先日の宝の槌と同断です。

明日の今時分と約束し「さらばさらば」と別れて、田舎者は後見座にクツロギます。
実は楊枝一本削ったことのないシテは、いたづら者の同類が居るのでこれを呼び出して相談しようと声をかけます。
さてこのつづきはまた明日に
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