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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

屋島のつづき

登場してきたワキ・ワキツレは舞台中央で向き合って次第を謡い、ワキが「四国に行ったことがないので西国行脚を志した」旨を述べて道行。「屋島の浦に着きにけり」と謡ってワキ座に着します。
そう言えば殿田さんのワキは昨年四月の西行桜以来です。なんとなくふんわりした雰囲気で好きなワキ方の一人。ワキツレは梅村さんと野口能弘さん、三人息の合った謡でした。

一声の囃子でシテ、ツレの登場。屋島のツレは直面の若い漁夫ですので、演者も若手ということになります。この日は武田文志さん、たしか三十才を越えたばかりだったかと思います。
先に出たツレが一ノ松、シテは三ノ松で月が海上に浮かんで波に映る様を謡います。夜になって漁師達が塩屋に戻ってきたという風。アシライで舞台に入り、ツレが正中、シテが常座で上歌、下歌と謡います。
塩屋に帰って休もうとシテは大鼓の前あたり、ツレは向かって左奥のシテ柱に近い方に、二人とも下居します。普通はシテが蔓桶に腰を下ろし、ツレがその横に控えて下居するのですが、弓流の小書だと前場は床几を使わないんですよね。

さてこの二人の登場に、塩屋の主が戻ったので宿を借りようとワキが問いかけ、ツレがこれをシテにつなぎます。松風などと同様に塩屋が余りに見苦しいので宿は貸せないと断りますが、ワキが都から来た者というのを聞いて「都の人」ならばと宿を貸すことになります。
ワキを招じ入れたシテは、都を懐かしんで「我等も元はとて」涙にむせんだとシオリます。

ワキは、この浦が源平両家の合戦の跡と聞いているので、その物語をして欲しいと求め、これにこたえて屋島の合戦の語になります。まずシテが義経の出で立ちを語り、ツレが加わって錣引きの話を語ります。
この話が余りに詳しいので、ロンギ「あまりに詳しき物語 その名を名のり給へや」と地謡がワキに代わって謡い、「よし常の浮世の夢ばし覚まし給ふなよ」という意味ありげな謡を残してシテの中入りとなります。
このつづきはまた明日に
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