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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

屋島さらにつづき

中入りでアイの浦の者が常座に出てきます。実はこの塩屋の本当の主で、塩屋に休むワキ達を見咎めて問いただしますが、ワキの話に義経の霊が現れたことを覚り、錣引きの話をアイの語りで繰り返す、というのうが常の形です。

今回の奈須与市語の小書では、この錣引きの話に替えて奈須与一が扇の的を射落とした話が語られます。この奈須与市語は、狂言尽くしの会などで、独立した狂言の語としても演じられることがあります。

萬斎さんの奈須与市語は以前にも拝見したことがありますが、父であり師匠でもある万作さんの語と基本的には同じなのですが、そこはそれ演じ手によって印象は変わってくるもので、万作さんの語が磨かれた職人芸のような味わいであるのに対して、萬斎さんは天才のキレのようなものを感じたところでした。
今回は、そうしたキレのような感じから、さらに余裕を持って風格が高まったように感じました。

さてアイはまず常の間狂言の通りに常座へ出て名乗り、塩屋の見回りをすると言って目付に出てワキ僧を見つけ問いただします。塩屋は主に借りた、主は自分だ、というお馴染みの問答の後、ワキがこの地で扇の的を射たという奈須与一の話をしてほしいとアイに持ちかけます。
これに答えてアイが「そもそも四国の兵」と語りだします。

単なる語りではなく、判官義経・後藤兵衛実基・奈須与一宗高の三人を仕方話に演じ分ける面白さは、残念ながら文章には書き表せません。一度ご覧になってみればわかる、ということでご容赦を。

さて語り終えたアイはワキに義経の供養を促し下がります。ちなみに和泉流では奈須与市語ですが、大藏流では那須語または単に那須と呼ぶようです。
このつづきはまた明日に

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