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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

翁さらにつづき

翁の謡「千早振る、神のひこさの昔より、久しかれぞと祝い
地謡「そよやちりや
に続いて左、右と下がりながら扇を持つ右手と左手をあわせて一礼する形で、翁のワカになりますが「千年の鶴は万歳楽と・・・」と謡い出しが観世流の「凡そ千年の鶴は」と違っていて、「凡そ」が入らない分「千年の」を大きく謡う感じです。
さらに「万代の池の亀は、甲に三極を備へたり」の後は「渚の砂、策々として・・・月鮮やかに浮かんだり」の詞章が無く、「天下泰平国土安穏、今日のご祈祷なり」と続きました。

目付に出て「在原や」と角トリ。余談ですが、全編意味不明の章句の並ぶ神歌ですが、この「在原や」って何なんでしょうね。「林望が能を読む」って本があり不思議な説が出ていますが、さてどうなのか。
林望先生と言えば、私自身は何の面識もありませんが、私が学生時代に能楽のクラブでお世話になった師匠と親交があって、私が卒業して四、五年ほど経ったある年、クラブの学生能で密かに地謡をされていたとか。当時、既に大学の先生をされていたはずですが・・・

さて閑話休題。角トリから左へ廻って正中でサシて足拍子を三つ。永謹さんらしい重々しい足拍子。ズンと深く響く感じで、私はこの方の足拍子が好きですが、翁には大変似つかわしいと思った次第。
大左右から正先へ打込ヒラキ「そよや」と謡って翁之舞になります。

目付を向いて、右一足を出してから爪先をゆっくりと上げて下ろします。左も同様に一足出し、爪先をゆっくり上げて下ろす形。さらに右、左、右と両足を揃え目付あたりで両手を上げて一礼し畏まった形。笛のホーホーの音で足拍子を二つ。さらにも一つ踏んで、今度は左へ廻り、同様の足使いで、左、右、左と出て両足を揃え、ワキ座に向かって両手を上げて一礼し畏まった形。笛に合わせて足拍子二つ、さらに一つ踏んで、今度は右、左と地ノ頭へ進みます。
大小前で大左右。目付で左袖を被き、扇を口元にあてて常座へ。ここから右へ回りつつ袖を直し、大小前から再び目付へ出て、今度は左袖を巻き上げ、左へ廻って地ノ頭で直して大小前左右、打込、足拍子を三つ踏んでヒラキと、いささか怪しいところはありますが、まずこんな感じの舞でした。
翁之舞って流儀によって結構違うんですね。金剛のこの形、なかなか趣ある良い形だったと思います。

もう一日つづきます
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