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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鶴亀のつづき

まず後見が作り物の一畳台を持ち出し、大小前に据えて引立大宮を立てます。金春流ではワキ座に据えますが、その方が古い形なのかも知れません。

準備が整うとアイの官人が登場、いわゆる唐人の姿で常座で名乗り、御代を讃え月宮殿への行幸を触れて退場します。
すると真ノ来序が奏されて、シテがワキ、ワキツレの臣下を従えて登場してきます。シテが舞台に進むと、ワキ、ワキツレは橋掛りに下居して控える形。シテは常座から正中へ進み振り返って一畳台に上ります。ワキ、ワキツレは立ち上がってワキ正側に並びます。(確かに引立大宮がワキ座にあった方がこの配置だと収まりが良さそうな気もします)
シテが台上の床几にかかり、「それ青陽の春になれば」と謡い出します。

年頭に当たって元旦の節会を見せるという趣向。
シテの謡を受けてワキが「不老門にて日月の、光を天子の叡覧にて」と続け、シテとワキの掛け合いの謡が続きます。
実は・・・という程たいした話でもありませんが、この部分、たぶん観世流だけがシテと地謡の掛け合いなんですよね。まあこの曲の素謡を稽古していた頃は、他流がどうこうなんて考えていなかったので、特段関係なかったんですけどね。

ともかく松野さんと欣哉さんのそれらしい重々しい雰囲気の掛け合いが続き、地謡が「庭の砂は金銀の」と宮殿の壮麗な様子を謡います。
私自身、一番最初に習った謡がこれでして、しかも最初にこの「庭の砂(イサゴ)」から始めました。ちょっと三十年以上前にタイムスリップ。

それはさておき、ワキが進み出て「いかに奏聞申すべき事の候。毎年の嘉例のごとく。鶴亀を舞はせられ。其後月宮殿にて舞楽を奏せられうずるにて候」と奏聞します。
これに対して観世流ではシテが「ともかくも計らい候へ」と、帝王らしくもったいをつけて謡うのですが、どうも各流ともこのシテの謡は無いようですね。

ワキの奏聞が終わると出端が奏されて、ツレの鶴亀の登場となります。ワキ、ワキツレはワキ正側からワキ座へと移って下居。
このつづきはまた明日に
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