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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

昆布柿のつづき

淡路の百姓は奏者を探して舞台へ入り、蔵の前へ納めよとの指示を受けて正先へ進んで年貢を上げた形で一ノ松へ下がり、代わって丹波の百姓がやはり奏者に案内を乞いつつ年貢を納めます。二人とも年貢を無事納めたと大喜びをするところが、まさにこうした曲の意味するところなのでしょうね。

さて奏者が正先へ出て、正面に領主が居るような様子で何事が承わり、二人の百姓に中に入るように促します。山川を隔てた淡路と丹波のお百姓が、たまたま同じ日の同じ時に上ったので、領主も大変喜んでいるおり、二人して年貢によそえて歌を一首詠め、と言い付けます。

これに答えて「今年より 所領の日記かきまして 喜ぶままにところ繁昌」と柿、昆布、野老を詠み込んだ歌を二人が詠み、これに喜んだ領主が萬ぞう公事を赦免すると奏者が告げます。この展開も筑紫奥などとと基本的に同じで、献上物が違うだけといったところです。

淡路と丹波の百姓に、奏者は酒を勧め、それぞれの名を問います。
これにまず淡路の百姓が「問うて何しよ」と答えて一騒動。実はこの「問うて何しよ」が淡路のお百姓の名前ということで、妙な名だと奏者が感心します。

次に丹波のお百姓が問われて、「栗の木のぐぜいに たりうだにもりうだ もりうだにたりうだ ばいばいにぎんばばい ぎんばばいにばいやれ」と、寿限無のような長い名前を返します。

奏者は、こんな名前は長くて覚えられないので直接申し上げるように、と言い、一問答あった後に、奏者が小拍子にかかって問いかけ、これに二人も拍子にかかって返答することになって、三人が謡うように名前を唱えます。

これに囃子が合わせて留めになりました。
さて脇狂言では囃子が入る場合も入らない場合もありますが、今回のように翁付きで脇狂言にも囃子が入ると、囃子方の皆さんは二時間半以上も舞台上ということになります。笛方と太鼓方はずっと座ったままですね。いや本当にお疲れ様でした。
(30分:当日の上演時間を記しておきます)
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