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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

胡蝶のつづき

ワキはシテに名を問いますが、しかとは答えずに古歌を引いたりして謡がつづきます。
喜之さんの能を観るのは久しぶり。この前は養老だったかなあ。先代の喜之さんとは芸風が違って、繊細な感じを受ける方。もともとお声もキーが高めなのでこういう曲には似つかわしい感じもします。
「海士の子なれば宿をだに定めなき身や恥ずかしや」と面をやや伏せて佇む形に風情があります。

ワキが、この宮の謂われをなお詳しく語ってほしいと求めると、シテは自ら人間ではないと語り、草木の花に心を染め梢に遊ぶ身であるのに、梅の花に縁なきことを嘆くとシオリつつ正中へ出て下居。

続くクリ・サシで、シテは、自分は胡蝶の精であるが、春夏秋の花々には戯れるけれども、早春の梅花には縁がないので、法華経の功徳にすがりたいと述べた形になり、クセへと展開します。

前場のクセは居グセ。荘子にみえる胡蝶の夢の故事などを引き、謡が展開します。
そして「人目稀なる木の下に」で立って、二足ほどワキに詰め「宿らせ給へ我が姿、夢に必ず見ゆべしと」と夢の中での再会を約し、やや面を伏せて思いを見せる感じから、直して静かに中入りとなります。送り笛に風情があります。

代わって登場するアイは所の者。
ワキが問いかけるのに答えて、この一条大宮は、その昔に光源氏が御遊を催した場所であり、階段の下の梅が見事であることを語ります。
さらに、胡蝶はある年、一度だけ遅く咲いた梅に戯れたものの、その後は梅に縁がなく、それを嘆いていることなどを語ります。

語り終えたアイが退くとワキの待ち受けとなりますが、このつづきはまた明日に
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