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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

邯鄲 傘之出 粟谷明生(粟谷能の会)

喜多流 国立能楽堂 2009.3.2
 シテ 粟谷明生、子方 狩野佑一
  ワキ 宝生閑、アイ 野村萬斎
   大鼓 柿原弘和、小鼓 鵜澤洋太郎
   太鼓 観世元伯、笛 松田弘之

下掛りの邯鄲を観よう観ようと思っていてなかなか機会が無く、四年ほど前に金春で観て以来です。
邯鄲自体は、このブログでも昨年秋に観世流、関根祥人さんの藁屋の小書付を観た際の鑑賞記を書いていますが、今回は下掛り、かつ小書も違いますし、なんと言っても関根さん同様に注目している能楽師のお一人、粟谷明生さんのシテですので、期待の高まるところ。
しかも今回はアイが萬斎さんでして、これまた楽しみにしておりました。

舞台は後見が一畳台を出してワキ座に置き、型通り引立大宮を立てます。つづいてアイ宿の女主人が枕を持って登場するわけですが、これがなかなかに大きな枕で担ぐような感じです。
まずは常座で仙人からもらったと枕を示し、この枕で眠ると人生の悟りを開くことが出来ると述べて、一畳台に枕を置き、笛座まで下がりました。

さていよいよシテの出。次第の囃子での登場ですが、傘之出の小書がついているため傘をさし、装束は黒頭に邯鄲男の面、袷法被に半切で掛絡をかけた姿。幕が開いた後、傘をさしたまましばし幕内で佇んでから出てくる感じです。

傘之出の小書は宝生と喜多にあるのですが、今回の傘はやや大きめの番傘のようなもの。これをやや傾けて差しています。傘を舞台上に出すのは、この邯鄲傘之出の小書と蟻通くらいだと思います。宝生の傘之出の小書は観たことがありませんが、宝生の蟻通では他流と違って長柄の傘をさしますので、もしかすると傘之出の小書でも長柄の傘をさすのかも知れません。
ともかくこのつづきはまた明日に

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