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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鶯のつづき

飼い主は呼び止めて男を咎めます。最初は「籠に入ったまま放れてきた鳥かと思った」などと戯れ言を言っていた男も、実は梅若殿に鶯を差し上げたいが金は無し、野辺で取るのも難しいので、この鶯をくれまいか、と飼い主に頼みます。

しかし飼い主には秘蔵の鳥だからやれないときっぱり断られてしまいます。
飼い主からは、金がなければ腰の物でも当座の印に置いていけば考えてもよいようなことを言われますが、男はそれなら勝負しようと持ちかけます。

勝負というのは籠の外から鶯を棹でさすので、うまくいったら鶯をもらう。失敗したら一腰をやろうということ。しぶしぶ飼い主も応じますが、あろうことか男は籠の外から鶯をさすという簡単なことに失敗してしまいます。

かけものの刀を取られてしまった男、今度は主人から預かっている太刀をかけて鶯をさそうとしますが、またまた失敗。
とうとう、刀も太刀も飼い主にとられてしまいます。

男は待ってくれ、もう一度させてくれてと懇願しますが、飼い主は太刀、刀まで持って退場してしまいます。

残された男、昔大和の国高間の寺の少人梅若が死んで鶯になり、寺の軒端の梅にやってきて「初春の、あしたごとには来たれども逢はでぞかへる元の住家に」と歌を詠んだという故事を語ります。
これにちなんでか「初春の、太刀もかたなも鶯も、ささでそ帰る元の住家に」と我が身を歌に詠んで「南無三宝 しないたり」と棹を捨てて留になります。

おかしくて笑うというよりも、なんとないやるせなさの様なものを感じるところです。
(26分:当日の上演時間を記しておきます)

リンクはページ左上にまとめてありますが、こちらからもどうぞ
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