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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

茶壺 山本則俊(東京金剛会例会能)

大藏流 国立能楽堂 2006.5.20
 シテ 山本則俊
  アド 山本則秀、山本則重



いわゆる集狂言ということになるのでしょうが、酔っ払いの男から茶壺を盗もうとする、「すっぱ」の顛末。
幕が上がるとアド酔っ払いの男と、目代が登場してきます。男はあっちへフラフラこっちへフラフラと、演技しながらの登場。一方、後から出てくる目代は出番に備えて登場してくるので、こちらは着座するまで、ただただ静かに歩むだけ。このあたりが狂言の処理の面白いところでもありますね。



アドの男は茶壺に見立てた鬘桶を背負っていますが、正先まで出ると寝てしまいます。ここで肩にかけた紐を片方だけ外す訳です。
この頃合いを見計らってシテのすっぱが登場。この茶壺を盗んでやろうと、空いている片方の紐を肩にかけて寝る姿。



やがて酔っ払いの男が起き出して、騒動になるのですが、ここで初めて目代が登場します。
盗人が掠め取ろうとして騒動になり、所の目代が仲裁に入るというのは、割合と多いパターンですね。どちらが本当のことを言っているのか判定する訳ですが、この曲では茶壺を担いできた次第を語らせて判断することになります。
この舞語りを、相舞ですることになるのですが、アドの舞よりもほんの少し遅れるシテの所作、謡が見せ所、聞かせどころということでしょうね。



さすがに則俊さんの芸で、その微妙な遅れ具合が面白く見られました。
しかし、目代は面倒になったのか、結局、自らが茶壺を取って逃げ出してしまい、男とすっぱが目代を追いかけるという形になっています。
目代が判定する形の狂言では、すっぱが逃げだして、残る二人が追いかける形が普通ですが、そのあたりはいささか珍しいかもしれません。

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