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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

実盛 本田光洋(秀麗会能)

金春流 国立能楽堂 2009.3.16
 シテ 本田光洋
  ワキ 宝生閑、アイ 石田幸雄
   大鼓 安福建雄、小鼓 曽和正博
   太鼓 金春国和、笛 寺井宏明
   

世阿弥作という曲は沢山ありますが、本当に世阿弥作なのかどうか怪しい曲が少なくないのも事実です。しかしこの曲は申楽談義に世阿弥自身が言及した部分があって、しかもそれがまあ自作の自慢的な発言になっているという次第で、間違いなく世阿弥の作といえる数少ない曲の一つ。
しかも、いささか異色な部分のある曲なのですが、その話は追々。

さてまずは舞台にワキの他阿弥上人とワキツレ従僧が登場し、ワキはワキ座で床几にかかり、ワキツレは地謡前に下居。いわゆる出し置きの形。
ただ音もない中を静かに登場してくるだけなのですが、ワキ閑さんの存在感の大きさ。舞台に向かって空気を切り開いてくるような感じがしました。
ワキツレは則久さんと大日向さんのお二人。

するとアイの篠原の里の住人が登場して常座に立ち、遊行十六代、他阿弥という聖が連日辻説法を行っていると触れて狂言座に下がります。

石田さんのシャベリ、遊行十六代と言っておられたと思うのですが、この遊行何代というのは、詳しいことは分かりませんが、一遍上人に始まる時宗の法主の事を言うようです。一遍上人の高弟で他阿弥陀仏と称した真教上人が遊行二代とされ、その後は三代他阿、四代他阿、と尊称された様子。

さて応永二十一年(1414年)に、十四代他阿の太空上人が加賀の国で布教をしていた際に、斎藤別当実盛の幽霊が現れたという話があり、これが都でも話題になったと言われています。世阿弥はこの頃は将軍義持に仕えていた時期で、この噂話をもとに実盛を書いたという話があります。

さて曲のつづきはまた明日に
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