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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

藤栄さらにつづき

さて落ち着いてみると、子方がやけに品のある様子。ワキはワキツレに、幼き人が由ありげに見えるがどなたのお子かと問いかけます。
ワキツレはいったんは「名も無き人」と答えますが、実は芦屋の地頭だった亡き藤左衛門の跡取り息子であること、叔父の藤栄に所領を押領されて零落していることを明かします。

ワキは重書(ジュウショ:土地の権利書)を持っていないのかと尋ねますが、重書はワキツレが持っています。ワキは重書を見せてほしいと言い、いったんは「大事のもの」と断ったワキツレも、重ねての所望に胸元から重書を出しつつ、立ち上がってワキに重書を渡し正中へ下がって再び下居します。

重書を見せてもらったワキは、証跡正しいものを持っているのに、なぜに訴訟を起こさないのだと問いかけます。
ワキツレは、運の悪いことに執権の最明寺殿が修行の旅に出てしまっていて訴訟の起こしようもないのだと嘆きます。

ワキは今日の宿のお礼に、三日の内にこの月若を世に立たせてやろうと言い、不審がるワキツレに、世の中には奇特なることもあるのだ、と説き伏せて重書を預かり、藤栄のもとに向かうことにします。

ワキツレは子方を立たせ、ワキの後について、後見座から鏡板の方へ進み囃子方の後にクツログ形になります。

するとシテとアドアイの太刀持ちが登場してきます。士烏帽子に直垂、白大口姿のシテは常座で浦遊びに出掛けると述べて太刀持ちを呼び共を言い付けて出掛けようとしますが、笛太鼓の音が聞こえてくるのでアイに聞いてくるように命じます。

アイは藤栄の浦遊を鳴尾殿が酒迎に来たと告げ、ワキはそれを待つことにしてワキ座で床几にかかります。
さてこのつづきはまた明日に
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