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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

春日龍神のつづき

ワキが立ち上がってシテに呼び掛けますが、シテは「や、これは栂尾の明恵上人にて御座候ふぞや」と、ワキを明恵上人と見知ったような返答。本日の参詣は春日大社の神も嬉しく思われるだろうと述べます。

ワキは入唐渡天の志あって、本日は暇乞いのために参詣したのだと告げますが、これに対してシテは「年始より四季折々の御参詣の、時節の少しの遅速をだに、待ち兼ね給ふ神慮」と明神の神慮がいかに明恵上人に対して厚いかを述べ、上人を太郎、笠置の解脱上人を次郎として、左右の眼、両手の如く思っておられるのに、入唐渡天とは神慮に叶うまいと、上人に翻意を迫ります。
そして、仏在世の時ならば渡天して仏の姿を拝む意味もあろうが、今の世となってはこの春日山こそすなわち霊鷲山であるなどと説きます。

続く地謡でワキはワキ座に着座し、シテは舞台を一巡して正中に下居。シテの物語となります。

下掛りではシテが「それ仏法東漸とて、五五の時代に至りつつ」とクリを謡い、ワキがこれを受けて「然るに入唐渡天といつぱ、仏法流布の名を留めし」と謡って地謡に続きますが、上掛りの本ではクリが無く、シテが「然るに入唐渡天といつぱ・・・」を謡って地謡になります。
続くクセは居グセで、四諦の法が説かれた鹿野苑もこの春日野に他ならぬ、春日野春の長閑さよと謡われます。
居クセはシテの気力が充実していないと、なんだか間の抜けた時間になってしまいますが、ここも安定感あるクセでした。

ワキはこのシテの語りを受けて、これをご神託と思い定め、入唐を思い止まろうと語ります。
さてこのつづきはまた明日に
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