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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

春日龍神さらにつづき

入唐を思い止まったワキがシテに名を問うと、三笠山に五天竺を写し、摩耶の誕生から伽耶の成道、鷲峰の説法、双林の入滅まで悉く見せよう「我は時風秀行ぞ」と言って姿を消してしまいます。

中入りは来序、シテが幕にはいると狂言来序になって面を着けた末社の神が登場して立ちシャベリになります。
アイは前場の流れをまとめ、明神が五天竺を三笠山に写すので山河大地も震動するから、皆々心を静めて拝むようにと触れて退場。
事前の番組ではアイは河路さんになっていたのですが、どうも声を聞いていると高澤祐介さんのような感じ。そこで当日配られた番組を見直してみると、アイが高澤さんになっています。おうおう、本日は高澤さんのアイをはからずも二番観ることが出来たという、これまたラッキーなことでした。

さてワキ、ワキツレが「神託まさにあらたなる、声の内より光さし・・・」と待謡を謡い、早笛が奏されて後シテの出となります。
一度、三ノ松まで出て幕内に下がり、再び出て常座へと進みます。

シテが登場すると地謡が「時に大地震動するは、下界の龍神の参会か」と龍神の出現を謡います。下掛りではワキの待謡が無く、地謡の「時に大地震動するは・・・」の謡が謡われてから早笛になってシテが登場しますね。

シテ地謡と掛け合いの謡で八大竜王の名を連ねつつ、舞台を回って正先に下居。「御法を聴聞する」と、やや面を伏せて聞く形。さらに「そのほか妙法緊那羅王」と立ち上がり、百千眷属を連れて出現したことを示します。
「恒砂の眷属引き連れ引き連れ、これも同じく座列せり」と飛び安座して、迫力を示します。
龍神揃ではこれをツレの龍女、龍神によって見せようという趣向ですが、シテの龍神一人で眷属を連れた様を表そうというのも、能らしい表現です。

さらに舞働の後、ワキに「さて入唐は」と迫り、ワキが「止まるべし」と答えると、威勢を示す舞を舞い、最後は橋掛りを進んで幕前で袖を被き、立ち上がって留拍子を踏みました。
当日のブログにも書きましたが、龍戴がなんだか前にずれてきたなあと思っていたら、最後に落ちてしまったのはいささか残念でしたが、逆にそれだけ力のある舞で、前後を通して楽しむことが出来ました。
正直のところ、後見で出ておられるのは良く拝見して、こんなお若い宗家で大丈夫かと失礼ながら思うことも少なくなかったのですが、シテをなさると舞台上で何倍も大きくなられる感じがしました。
(65分:当日の上演時間を記しておきます)
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