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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

加茂物狂のつづき

まずはワキの男がワキツレの従者を伴ってが次第で登場し「帰るうれしき都路に雲居ぞのどけかりける」と次第を謡います。宝生欣哉さんのワキに則久英志さんのワキツレ、二人とも素袍上下の姿で、ワキは笠を被っています。

男は「都方の者」だが東国一見のために下ってから早十年、懐かしさに再び都に上ってきたと述べて道行を謡います。宝生の本では「早三年」になっていたと思うのですが、十年の方が重みがあるような感じがしますね。下掛りの本では「早十年」となっているようなので、これも先日の藤栄のように、下掛り宝生流のためということでしょうか。

さて「花の都に着きにけり」とワキが都に到着し、ワキ座に座すとシテの出になります。シテは縫箔を腰巻にし白の水衣、右手に持った笹を肩にかけた狂女姿。一ノ松でサシ「面白や今日は卯月のとりどりに・・・」と謡い、さらに一セイを謡いながら橋掛りを進んで舞台に入り、狂乱の態でカケリを舞います。

カケリは激しいものではありませんが、物狂の情趣が感じられました。面がとても良い感じでしたが、何か謂われのある面なのか・・・

カケリの後、シテのサシ、地の下歌、上歌と春過ぎて夏に向かう賀茂社の景色と人の心の様が謡われます。

ワキは狂女に声をかけ、今日は当社の御神事に日であり、心静めて結縁をなすようにと諭します。しかしシテは、狂もよく思えば聖であり神の前に何の隔てがあろうかと、ワキの男に言い返します。
シテ、ワキの掛け合いとなりますが、賀茂社が舞歌を納受する御社であり、葵祭の臨時の舞ではその妙なる姿を御手洗の池に映す社であることが語られます。

シテが御手洗に姿を映し、地謡が年月に粧いも衰えた様を謡います。これにワキがこの狂女こそ自分の妻であると気付き、人目もあるため、人が少なくなってから名乗ろうと、まずはシテに舞を舞うよう勧めます。これに答えてシテのイロヱとなります。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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