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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

金剛流について

東京金剛会のついでに金剛流について少し。



金剛流も当然のことながら幕府の式楽だったわけですから、宗家は江戸に屋敷を構えていたのだろうと思います。それは各流とも事情は同じなのですが、地方への広がりが極めて少なかったのは金剛流の特徴かも知れません。
観世流はもちろん、宝生流や喜多流などは、役者を抱えた藩が全国に少なからずあって、現在に至るまで地方にも活動が見られるようです。金春流もそういう意味では広がりがあります。しかし江戸時代に金剛流を採用したのは、確か米沢藩上杉家だけだったという話を聞いたことがあります。



一方で各流とも京都には役者がいましたから、金剛流にとっては江戸か京都、それ以外は米沢というのが江戸時代の様子だったのではないでしょうか。



現在の金剛流宗家はもともとは京都在住の野村家ですが、江戸時代末期、まだ江戸に坂戸金剛家が健在なうちに、金剛の姓を許されて別家となっていたそうです。
時々、坂戸金剛とは別の家で歴史もない、といった論調の批判を目にしますが、血がつながっているかどうか、というのはそんなに重要なことではない、と私は思っています。その話はいずれまた。



それはさておき、金剛流は舞金剛と言われるそうですが、確かに今回の何番かを観ただけでも舞の面白さは感じられました。同じ曲を何番か見比べてみると、もっと良くわかるんでしょうけど、それは追々。
どうやら邯鄲の飛び込みもされるらしいので、機会があれば是非拝見したいですね。

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