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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

夜討曽我さらにつづき

シテの説得に渋々承知したトモの二人ですが、そうは言っても「帰れば本意ではなし、帰らねば御意に背く」と窮地に陥り、とうとう素袍の右肩を脱ぎ互いに相手の胸を左手で押さえて、右手に持った小刀で刺し違えて死のうとします。

これにシテが「あゝ暫く」と声をかけて留め、ツレが心を静めて聞けと言って、敵討ちの後、十郎五郎の兄弟が死んでしまったら、いったい誰が母にその様子を伝えるのか、と諭します。
これにトモの二人も承伏し、涙を流すという地謡に合わせてシオリます。

地謡のクリで樊噲(カイ:表示されないときは口偏に會の字。言わずと知れた漢の高祖の部下で「鴻門の会」での活躍が有名)が母の形見の衣を着て戦ったのが形見の始まりと謡われ、ツレがサシで、今の弓取りが着ける母衣(ホロ)はこれが起源と謡います。

続く地謡、クセでは「皆人の形見には、手跡に勝る物あらじ」と、したためた文を十郎が団三郎に渡し、またシテ五郎は膚の守りを取り出して鬼王に渡して形見とします。

入相の鐘が鳴り、十郎、五郎の兄弟は団三郎と鬼王を促します。
二人は扇を広げて、十郎、五郎に寄り、それぞれに文と膚の守りを預かって下がります。さらに橋掛りに行って退場。
十郎は立って常座で二人を見送り、シテもそれに続いてともにシオリます。

早鼓が奏されて十郎、五郎兄弟も中入りとなります。

昨日も書きましたが、十郎はツレと言いながら前場ではシテの役割を果たす感じで、重要な役所です。後場では登場しないので、シテは五郎になりますが、両シテといっても良いくらいの重さですね。
この曲、もう一日つづけます

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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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