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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

熊野のつづき

まずは名宣リ笛でワキ宗盛の登場。
ふと思い返してみると、六郎さんの熊野のときも殿田さんのワキでした。気に入っているワキ方でもあり、良い感じです。
ちょっと個人的に残念なのは、この間、コメントをいただいてから本当はどうなのだろうと気になっているワキの名乗り、「宗盛なり」なのか「宗盛にて候」なのか確たる記憶がないこと。たぶん「宗盛なり」だったと思うのですが、いずれ機会があれば確認してみたいところです。

熊野の宗盛は、熊野を手放そうとしない嫌な奴的な設定ですが、そうは言っても身分も高く悪賢い悪人ではありませんし、品位ある役でもあります。この日は浅葱の単狩衣に白大口の姿でしたが、とても綺麗な装束で品位も感じられます。
一緒に出たワキツレ則久さんは素袍姿で太刀を持ち、ワキが舞台に入って名乗る際は一ノ松で控え「いかに誰かある」と問われて常座へと進みます。
則久さんもキッチリとした演技をされる方で、好感を持っています。

ワキがワキ座に進んで床几にかかり、ワキツレが並んで着座するとツレ朝顔が登場してきます。一度舞台に入り常座で次第を謡った後、橋掛りで幕に向かって案内を乞います。
ツレの長山耕三さんはシテ禮三郎さんのご子息ですが、九皐会だけでなく、銕仙会など他の観世流の会でも良くお見かけします。お若い方達の中でも姿勢が良くキチンとした方という印象を持っています。

さてツレの案内にこたえてシテ熊野の登場です。
アシライ出からサシ謡となりますが、思わずメモに「うまい!」と書いた次第で、実に趣のある謡でした。

この後、ツレがシテに近づいて手紙を手渡します。
シテはツレから渡された手紙を黙読しますが、読み終えるとこの手紙を左手に持ち、橋掛りでツレと入れ違って、ツレを従えて舞台に入ります。常座の少し前のあたりに下居してワキに言上し、「便なう候へども」と立って二足ほど出、正中でワキに文を見せる形になります。

この後が文ノ段。読次之伝の小書はありませんので、観世流の本来の形でシテが文を一人で読み上げます。しかし結局は暇乞いはかなわず、花見へ行くことになってしまいます。
ということで明日にもう一日つづきます

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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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