能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

子盗人さらにつづき

茶道具を見始めた博打打ち。風炉、釜、茶碗、茶入れと見ていきます。釜は芦屋であろう、茶碗は高麗であろう、などとなかなか詳しい様子です。茶入れの形も気に入った様子で、これを盗って帰ろうなどと言いますが、立ち上がってさらに見物を続ける様子。

ワキ座を見、地謡座あたりを見廻しながら、武具、馬具と見物しているうちに、笛座前の小袖に気付きます。
「女どもの機嫌が悪しうござったによって」この小袖を持って帰って、女房にやろうと、小袖を取り上げます。すると小袖の下に、寝ている子供。「幼い、が寝させてあるぞ」と驚きます。

「道郎殿の幼いでござろう」と、子供を覗き込むと目を覚ました様子で、手を出して抱いてほしいということか、などと言って「抱きましょう」と人形を抱き上げ正中へ出ます。
ここから子供をあやすさまを見せますが、これがなかなかに面白い。
何か芸はないか、と子供をあやし「にぎ、にぎ、にぎ・・・」とあやしては大笑い。「そなたは芸者じゃ」と、子供がかわいくてたまらない様子。

「かぶり、かぶり、かぶり・・・」とあやしたりします。
子供が機嫌を悪くした、と正中に座して「泣くまいぞ若子さま」と謡いあやします。
子供の見目形が良いこと、貧乏人の子供と違って目を覚ましても機嫌がよいことなど、子供を褒めたりし、「がってん、がってん、がってん・・・」とあやしていると、乳母が再び登場してきます。

乳母は一ノ松で止まり、博打打ちに気付いて主を呼びに戻ります。シテが立って子供を肩に載せ、謡い舞いしてあやしているうちに、主が一ノ松で太刀を持って舞台へ進み、太刀を抜いて博打打ちに斬りつけようとします。

博打打ちは弁解し、子供を盾に太刀を避けつつ、常座あたりに子供を置いて逃げ、主が追い込む形。
舞台には乳母が残り、子を抱き上げて、危難にあったが助かったので、と子の長命を言祝いで退場します。たしか「(齢は)五百八十年、うれしやのう」などと言っていたようでした。
大笑いという狂言ではありませんが、なかなか味のある曲でした。
(29分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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